一般社団法人化の過程
日本登山医学会の“一般社団法人”化への道程
将来構想委員会 委員長 浅野 勝己
1.経緯:
2011年6月10日の日本登山医学会理事会および評議員会において、将来構想委員会の設立が提案・承認され、1年以内の正式な確立を目指すことが決議された。そこで、指名された委員長より次の6人の委員を委嘱し、計5回の会議を開催した。
委員長
浅野 勝己(理事)
委員
田中 文男 (前日本山岳協会会長)
小林 俊夫 (参与、前理事長)、
松林 公蔵 (理事長)
大野 秀樹(監事、元事務局長)
小野寺 昇(理事、前事務局長)
増山 茂 (理事、事務局長)
日程:
第1回 2011年7月26日
第2回 9月27日
第3回 11月29日
第4回 2012年1月24日
第5回 2月25日
2.検討内容および最終結論:
1)
現在の任意団体である本学会を“法人化”することに全委員が賛同。
(理由)日本の登山医学の発信母体として認定山岳医の認証など社会的 および法的に認知された団体として飛躍させる必要がある。
2)“法人として想定される団体”としては、NPO法人、―般社団法人 および公益社団法人の3法人が考えられ、認定山岳医の認証機関としては公益社団法人が適当ともされる。しかし事務的能力などを考慮すると 本学会を公益社団法人化することには困難が予想される。一方、一般社団法人でも公益性の高い活動(中2階)を営む事の出来る選択もある。
従って本学会の法人化は、“一般社団法人”を志向するのが妥当である。
3)第3回の会議において、一般社団法人、日本登山医学会定款(案)を 内閣府公益認定委員会作成の“公益認定等に関する運用について”(2008)を参考にして起案し、第1章総則より第11章補則に至る37条について検討を重ね、定款(案)を作定した。
4)最終の第5回(2012年2月25日)では細則を起案し、第1章通 則より第10章補則に至る18条の各条文について検討し、細則(案)を作定した。
5)本定款および細則の両案を2012年3月27日の2011年度最終 理事会に提出し、了承を得ることが出来た。
6)本定款および細則の両案を2012年6月15日の評議委員会および 6月16日の第32回本学会学術集会の総会に提出し、全会一致で承認 を得ることが出来た。
7)2013年1月29日、平成24年度第2回理事会にて、公証人に相談の上部分改訂を行った最終的定款案を決定。2013年3月23日、平成24年度第3回理事会にて、細則案及び選挙関係規程を決定。
8)以上の経緯を経て任意団体の日本登山医学会は、2013年4月1日 「一般社団法人 日本登山医学会」としての申請を行った。
以上により、社会的に認知された「一般社団法人 日本登山医学会」として誕生することとなったのである。
(文責: 浅野 勝己)