国外諸団体との関係

 世界の登山医学の世界は、低酸素や低圧環境を研究する医学・生理学研究という基礎医学の専門家群と、高所登山や高所トレッキングの実際を考えようとする臨床医学スポーツ医学の実践科学者の系列とに大別されます。

  下にあげる3つの国際的集まりが、世界の登山医学の最前線を形成しています。日本登山医学会(研究会)は、この3つの組織が創設される黎明期からその前線を共にしてきました。もちろん今でも日本登山医学会のメンバーはこの3つの組織の中核となって支えています。それらの会員を案内します。

国際ハイポキシアシンポジウム
学術派の代表が2年に1回カナダのロッキー山脈で開催される国際ハイポキシア シンポジウム「International Hypoxia Sympojium」です。
会長は、Robert Roach(USA).
当会会員では、中島道郎、小林俊夫、増山茂が、プログラム委員を務めています。
次回は、シャトウ・レイクルイーズで2009年2月、満月の週に行われます。透き通った月の光に浮かび上がる懸垂氷河が見事です。
国際山岳連盟医療委員会
登山実践派は、国際山岳連盟医療委員会(UIAA-Med)ですね。ここには登山・クライミングの達人がそろっています。
現在の委員長は、Buddha Basynat(Nepal).
毎年委員会が行われます。当会会員では、中島道郎が委員会委員を務めています。
国際登山医学会:ISMM
この中間にあたるのが、国際登山医学会(International Society for Mountain Medicine:ISMM)でしょうか。日本でも第3回大会が松本で行われました。
当会会員では、増山茂が理事・副会長、中島道郎と小林俊夫が雑誌"High Altitude Medicine & Biology" の編集委員を務めています。
第7回ISMM学術集会は、2007年10月にスコットランドのAviemoreにて行われました。会長は、Jamous Millidge(UK).
第8回ISMM学術集会は、2010年にペルーで行われる予定。会長は、Fabiola Leon Veralde(Peru).
アジア登山医学会:APSMM
ヒマラヤを抱えるアジアはいまや登山医学の中心になりつつあります。
アジア登山医学会(Asian-Pacific Society for Mountain Medicine:ASMM)を創立する動きが数年前から始まっています。
第一回準備会が2004年8月にチベットのラサにて、第二回準備会は2006年5月に東京で行われました。
2007年10月にはスコットランドのAviemoreにて創立総会が開かれました。初代会長は、Ge Rili(China)です。当会会員では、小林俊夫が最高顧問、増山茂が副会長、松林公蔵と花岡正幸が副編集長を務めています。
2008年11月には、第一回の学術集会がインド行われます。